Re: 疾風に舞う雛菊 |
- 日時: 2013/06/30 09:54
- 名前: ハヤヒナ
- 41話 ロマンチックな夜景
ルカの控え室を後にしたハヤテとヒナギクは、デートを続けていた。
ハヤテ 「やはりルカさんは、気づいていましたね。」
ヒナギク 「そうね。私達が付き合っている事もね。」
ハヤテ 「そうですね。……そろそろ時間ですし、最後に何か乗りましょうか。」
ヒナギク 「それんばら観覧車にしない?」
ハヤテ 「分かりました。あの時みたいに僕が支えてあげますから、安心してください。」
ヒナギク 「うん♪」
ハヤテとヒナギクは観覧車に乗った。二人の乗ったゴンドラはゆっくりと上昇していく。
ハヤテ 「大丈夫ですかヒナギクさん。」
ヒナギク 「大丈夫よハヤテ君。」
ハヤテに寄り添いながらヒナギクは言った。
二人の乗ったゴンドラは真上に差し掛かった所で、雪が降り始めた。
ヒナギク 「ホワイトクリスマスね。」
ハヤテ 「そうですね。」
ヒナギク 「きれいね。」
ハヤテ 「ええ。………ヒナギクさん、改めて言いますね。」
ヒナギク 「うん。」
ハヤテ 「『この風景は初めて会った時、ヒナギクさんが僕に見せてくれたものなんですよ。』
『理由はあったかもしれないし なかったのかもしれません。』
『人から見るとずいぶん不幸に見えるかもしれませんし 心に深い傷もあるのかもしれません』
『でも…今いる場所は… それほど悪くはないでしょ?』
この言葉を覚えてますかヒナギクさん。」
ヒナギク 「覚えているわ。」
ハヤテ 「今度は僕から言いますね。」
ヒナギク 「うん。」
ハヤテ 「僕はヒナギクさん、貴女の事がすきです。僕と付き合ってくれませんか。」
ヒナギク 「私もハヤテ君が好きなの。私からもお願い。」
ハヤテ 「ヒナギクさん………。」
ヒナギク 「ハヤテ君………。」
ハヤテとヒナギクはお互いに呼び合い、お互いに抱き締め合った。
そして、ハヤテとヒナギクはお互いに顔を、唇を近づけ、…………………キスをした。
キスをした瞬間、月明かりがハヤテとヒナギクウを包み込み、振っていた雪も粉雪になった。
ロマンチックとなったホワイトクリスマスデートとなったハヤテとヒナギクのデート。
幸せたっぷりのハヤテとヒナギクのクリスマスデートは終わったのであった。
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