Re: 妄想設定スレッド(SSではありません) |
- 日時: 2014/01/03 00:35
- 名前: 双剣士
- お正月SSとしてアイデアが浮かんだものの、ボツにした内容です。
書いてみたい方は、適当に膨らませたりアレンジしてくれて構いません。
【設定】---------------------------------------------------
ゆかりちゃんハウスでのお正月風景。 参加メンバーはハヤテ、ナギ、マリア、ヒナギク、歩、千桜、ルカ、そしてアリス。(カユラは里帰り中) アリスは数ヶ月でアテネに戻るんじゃなかったのか、いやそもそもマリアさん誕生日以後にこのマンガが続くのか、といったツッコミは却下で。
【あらすじ】-----------------------------------------------
ちゃぶ台を囲んで新年の挨拶をし、マリアさんの作ったおせち料理をつまんでいるシーンからスタート。 アリスが不意に言葉の爆弾を落とす。
「日本にはお年玉という風習があるそうですわね?」
学生の面々はもらったことはあってもお年玉をあげたことはなく、小さなお姫様の言い分に目をキョロキョロさせる。 『お年玉って、学生のうちは出さなくていいんじゃないかな?』 『そもそも、この中で一番お金持ちなのって、このお姫様だろ』 こうして自然と視線は勤め人……ルカとマリアへと集まるが、ルカは友人相手にお年玉など用意しているわけもなく、 マリアさんの方も帝じいさんを差し置いてナギにお年玉を渡すという習慣がなかったためか、アリスの分を用意していない。
「あ、だったら僕が渡しますよ。去年の感謝と今年もよろしくってことで」
逡巡する女子たちを尻目に、颯爽とポチ袋を取り出したのは現メンバーでの最貧者、綾崎ハヤテ。 ハヤテはアリスにポチ袋を渡すと「ほんの気持ちですから」とヒナギクたちにもポチ袋を差し出す。 いや、さすがに同級生から受け取るのは……と躊躇いを見せるヒナギクと千桜だったが
「うわぁー、ハヤテ君ありがとぉー!!」
好きな人からもらえるものなら何でも嬉しい西沢歩が飛びついたことで、かえって受け取らないことに罪悪感を覚えた同級生たちは しぶしぶ薄いポチ袋を受け取ることになる。ところが……
「せ……千円?」 「すみません、あいにく持ち合わせがなくて」
少ないなんて文句を言える立場でないとは言え、高校生に対して千円札1枚という悲しい現実に溜息をつくヒナギクと千桜。 ところがそこへ、お姫様の意外な言葉が突き刺さる。
「それではハヤテ、私からのお返しですわ」 「えっ……お年玉の、お返し?」 「えぇ、そういう決まりなのでしょう? 『やられたらやり返せ、倍返しだ』って」
意味不明な台詞を吐きながら差し出されたアリスのポチ袋には、お札ではなくゴールドカードが丸ごと1枚入っている。 いやいくら何でもこれは返しすぎだろ、と女子高生たちがツッコミかけるが、「利用限度額は2千円にしておきますわ」 というアリスの返しに「いや、それはそれでセコすぎる気も……」と微妙な表情になる一同。そんななかで
「うわぁーい、お年玉もらえるなんて生まれて初めてです! 嬉しいな〜♪」
限度額2千円のキャッシュカードを両手で掲げて踊りまくるハヤテの姿が、何とも言えない物悲しさを伴って一同の瞳に映ったのだった。
【ボツにした理由】---------------------------------------------------
・オチが弱い。スッキリ感がなく微妙な気分で終わってしまう。 ・ナギとマリアさんが空気、ひたすら空気。でもあの2人の金銭感覚を登場させてしまうと物語の根幹が揺らぐ。 ・千円のお年玉に対して2千円の返しをしたアリスを見て、歩・ヒナ・千桜たちがお返しすることを考えないはずがないのだが そこを描写すると冗長になってしまう。
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