雛菊ノ本命ハ疾風(一話完結) |
- 日時: 2013/02/11 15:32
- 名前: ハヤヒナ
- まだ長編小説を執筆中ですが、バレンタインデーが近いのでバレンタインデー小説をします。
タイトルの通り、ハヤヒナです。
2月13日。バレタインデー前日。
明日は女の子が好きな男の子にチョコを渡すイベント、即ちバレタインデーある。
此処は桂家には白皇学院に通っている生徒会長の桂ヒナギクがチョコを作り終えていた。
ヒナギク 「コレで完璧ね。ハヤテ君にチョコを渡すと同時に告白しないと。」
知っての通り、ヒナギクはハヤテの事が好きのである。初ハヤテ恋の人でもあった。
白皇で人気者のヒナギクは毎年チョコを何故か貰うのだったが、今年は違った。
ヒナギクは産まれて初めて恋をした。相手はさっきも言った綾崎ハヤテである。
去年の誕生日にハヤテの事が好きな事に気付いたのであった。
そして、2月14日。バレタインデー当日。
ヒナギクはウキウキしながら登校していた。鞄には昨日作った本命(ハート型の)チョコが入っている。
ヒナギク (いつハヤテ君に渡そうかな……………。)
と考えていたら、ある光景は目に入ってきた。それは、
後輩女子A 「綾崎先輩、私のチョコ受け取って下さい。」
後輩女子B 「私のチョコ受け取って綾崎先輩。」
と、次々に後輩達がハヤテにチョコを渡していく光景であった。
ヒナギク 「わ、私も…………」
とハヤテにチョコを渡そうとしたが、勇気が出なかったので此処で渡すのは断念した。
教室に向かう廊下でも、
後輩女子C 「綾崎先輩!コレ、私のチョコです。」
女子生徒A 「綾崎君、私のチョコです。」
と、後輩だけではなく、同級生からもハヤテはチョコを貰うのであった。
そして、教室。やっとの思いでハヤテは教室に入った。
ハヤテ 「皆さん、お早う御座います。」
美希 「やぁお早うハヤ太君。」
理沙 「それにしても凄いチョコの数だな。」
泉 「人気者だねハヤ太君♪」
ハヤテ 「ははははは……………。」
と、ハヤテは苦笑いをしたのであった。
それを見たクラスメートの男子は、
男子A (何であの野郎がモテルんだ。)
男子B (あんな野郎の何処かが良いというんだ。)
男子C (だが桂さんだけは違うはずだ。)
男子D (ああ。桂さんがあんな野郎を好きになるはずはない。)
男子E (絶対にあってたまるか。)
と、男子生徒達は心の中でそう思った。
そして、お昼休み。
後輩女子D 「私のチョコです。」
女子生徒B 「綾崎君、コレ挙げます。」
女子A 「綾崎君、私のチョコを挙げるわ。」
女子B 「私のチョコも。」
先輩女子A 「私のチョコを受け取って!」
と、後輩、同級生、クラスメート、しまいには先輩の女子達がハヤテにチョコを渡すのを見て、
ヒナギク (もう我慢できないわ。今、此処で、ハヤテ君に!)
と、立ち上がてハヤテに歩み寄った。
ヒナギク 「ハヤテ君、いいかな。」
ハヤテ 「何ですかヒナギクさん。」
ヒナギク 「ハヤテ君に私のチョコを受け取って欲しいの!!」
と、顔を赤くしながらハヤテにハート型のチョコを差し出した。
ハヤテ 「ヒナギクさん、コレって!?」
ヒナギク 「本命よ!」
「「「「「えええええぇぇぇぇぇーーーーー!!!!!?????」」」」」
場にいた男子生徒達が驚いた。一部の女子生徒も。
ヒナギク 「私、ハヤテ君の事が好きなの!チョコと一緒に私の想いを受け取って欲しいの!!」
さっきよりも顔を真っ赤にしながら、ハヤテに告白をしたのであった。
「「「「「えええええぇぇぇぇぇーーーーー!!!!!?????」」」」」
場にいた男子生徒達がまたもや驚いた。
男子A (う、嘘だろ。)
男子F (桂さんがあの綾崎に告白だと!!?)
男子生徒A (信じられないぜ。)
と驚きの目をした。
美希 (遂に言ったな。)
理沙 (皆、驚いているぞ。)
泉 (ショックを受けているね。)
と、美希、理沙、泉は言った。
ハヤテ 「ヒナギクさん、僕もヒナギクさんの事が好きです。」
ヒナギク 「ハヤテ君、ほ、本当に!?」
ハヤテ 「ほ、本当ですよヒナギクさん。」
顔を真っ赤にして答えるハヤテであった。
ヒナギク 「嬉しいわ!!」
と、ヒナギクはハヤテに抱きついてきた。
ヒナギクg抱きついた瞬間、ハヤテの顔はさっきよりも顔が真っ赤になった。
「「「「「!!!!!?????」」」」」
その光景を見た男子たちは驚いて、声が出なかった。
美希 (告白だけと思ったが、)
理沙 (抱きつくとは。)
泉 (ヒナちゃん、よほど嬉しかったんだね。)
美希、理沙、泉はそれぞれ言った。
ヒナギクがハヤテにウ告白した事があっという間に全校生徒に伝わった。
その日の午後の授業は男子生徒達はショックのあまり、授業が耳に入らなかった。
バレンタインデーに一つのカップルが誕生した。
三千院家執事の綾崎ハヤテと白皇学院生徒会長の桂ヒナギクである。
ハヤテ 「これからもお願いしますねヒナギクさん。」
ヒナギク 「此方こそお願いねハヤテ君。」
放課後。初めて出会った木の下で疾風とヒナギクは抱き締め、キスをしたのであった。
その瞬間、二人を祝福するかのように雪が舞い始めたのであった。
〔終〕
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